何の変哲も無い現代社会、しかし滅びは着実に。明日世界が滅ぶなら、せめてもの抗いに讃美歌を贈ろう。
ここは現代社会。何の変哲も無い日常。とある国は平和を謳歌し、またとある国では未だに戦争が続いている。比較的には平和だなんて言われたり、昔は夢幻だと言われた物さえ現実になった。鉄は空を飛び、地球の裏側へも声は届き、人々は星々さえ超える。
しかし、滅びの気配はゆっくりとそれでも着実に近づいてきていた。
ある日空の色が失われた。それをきっかけに、世界は徐々に崩壊を始めた。分子が分離していくように、物質が崩れ落ちるように。人々はその幻想的でありながら、あまりにも絶望的なさまを、空に吸い込まれるようだと評した。
そして明日、ついに世界は静かな終焉を迎えるらしい。既に半壊した世界を目にすれば、人々はそれが避けようのない運命だとたちどころに理解しただろう。ある者は自暴自棄に、ある者は限られた生を目いっぱいに生き、またある者はこのどうしようもない現実に抗おうと策を練っていた。
そんな“抗う者”である少年少女たちのもとに、数奇な運命を持つ者たちが集い…………
現代社会と変わりない。魔法は迷信とされ、人々は科学と共に生きている。小説や創作の世界絵でファンタジーと関わり、一種の娯楽として消費されている。最近では、携帯電話やSNSで手軽に世界の裏側とも繋がれるようになった。
12歳の少女。
例え明日世界が終わるとしても、まだ生きることを諦めたくない。
12歳の少年。
聖花の友人で、どうせ世界が終わるなら、彼女のくだらない作戦に協力するのも悪くないと思っている。
12歳の少女。
聖花の友人で、彼女のことだから放っておけないと思っている。
12歳の少女。
聖花の友人で、彼女がやりたいというなら最後まで付き合いたいと思っている。
(はるかぜ さくらこ)
10歳の少女。世界をつなぎとめる協力者を探している。
桜狐に協力する謎の少年。
桜狐に協力する謎の少女。
初作世界の存続のために切り離された空想で出来上がった世界。
直接的に交わることはないものの、0作目世界の基盤には初作世界が存在する。
全ての物語が終わった後、魂の行きつく楽園。
その楽園で、物語から解放された人々を待っているのは、世界の始まりと終わりを記した署名を持つ彼女。